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2008.03.13 (Thu)

秋のイメージが好きです

こんばんわ、真夜中です。

前にも言った通り私はどーにも絵が描けない性質ですので、SSの方をちょいちょい晒していこうかと思います。


性転換してたりしてなかったり・・・今回のは刹那♂とハルナメインです。
絵チャしてる時になんとなく浮かんだんだっけなあ


まあともかく続きからどうぞ。


【More】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

自分に彼女という存在ができてからもう2ヶ月になる。
その存在は、僕にとってそこまで大きなものではなかった。
「守るべきもの」、「愛すべきもの」というような大それた感情は僕にはない。
ただ気が合って、一緒に居て楽しいから「楽しい」時間を増やすために付き合った。
だから付き合う前も、付き合った後でも彼女とすることはあまり変わらない。
たまに、何のために付き合っているのか?と疑問に思うこともあった。
でも、彼女と一緒にいると、そんなことはどうでもよくなってしまう。
何故なのかは言葉で説明できないけど、それが理由になるんじゃないかと最近思う。
僕はそれで十分だったし、彼女も自分と同じ考えだと確信していた。少なくとも僕はそう思っていた。
季節は、秋。



季節は、秋。
公園から見える人々も、コートを羽織ったりマフラーを巻いている。
座っているベンチの上から、ゆっくりと木の葉が舞い落ちる。
目の前にはちょっとぐちゃっとしている花壇。その向こうに道路。たくさんのビル。
この何もない公園を待ち合わせ場所に使っていた。
最初のデートから今まで、この公園を使わなかった日はない。
夏には頭の上にある枯れ木も青々茂って、目の前の花壇にもちゃんと花が咲いていた。
僕は待ち合わせの時には決まって少し早めの時間に着き、このベンチに座って彼女を待つようにしている。
彼女はまだ、来ない。
携帯を見ると3時5分。約束の時間から5分経っていた。
痛いほど冷たい風を防ぐためマフラーで口を覆い、コートを着た自分の体をぎゅっと小さくする。
彼女が時間に少しルーズなのはいつものことだが、こんな寒い日は時間どおりに来てほしい。
今日は会った時に時間のことを言おう。ちょっと怖いけど。

俯せていた顔を上げて道路を見ると、信号を待つ見覚えのある姿が見えた。
この寒い中ミニスカートを履き、コートを羽織っている。
車が止まり、信号が青色になるとその女性は歩き出した。
僕は自分の体温で少し温かくなった石のベンチから腰を上げコートをはらう。
彼女が先にこちらに気づいたらしく少し右手を上げて、こちらに振る。
僕も彼女の方へ歩き出しながら右手を上げて返す。
「ごめん、遅れちゃって」
しれっと謝られた。とても反省しているようには見えない。
「…次からは気を付けてください」
「はあい」
やっぱり、遅刻のことは言えなかった。


公園から出て道路を二人肩を並べて歩く。僕の右には彼女が歩く。
彼女と僕はほぼ同じくらいの身長。彼女の方が少し高い。というか、自分が平均男性と比べて低いのだ。
「映画、何時からだっけ?」
「3時半からですよ」
「今何時?」
「3時15分くらいじゃないかな」
「じゃあ間に合うね」
頷いて返事をする。信号が赤に変わった。
映画館はこの先、歩いて5分くらいの距離にある。

「ハルナさん」
「ん?」
「やっぱり今日の映画、やめません?」
「なんでよ!」
怒ってる。赤いマフラーをしていることに気づいた。
赤いマフラーに視線を落として、話す。
「ホラー映画なんですよね?」
「そうよ?」
ふう。と息をつく。まだ息は白くならない。
「僕がそういうの苦手だってこと、知ってますよね」
「まあ、彼氏だし」
信号が青に変わった。黙って歩き出す僕。
「そんっなに嫌なの?」
「いや…そういうわけでは…」
「嫌なんだね」
横顔を見ると、どこか嬉しそうだ。
今度は彼女がふうっと息を吐いた。彼女の息も白くならない。
「普通こういうのは女の子がキャーキャー言って、男の子は動じないもんだけどね」
「そういうもんですか」
営業マンとぶつかりそうになって、身を捩じらせて避ける。
「ちょっとは彼女にいいとこ見せようとかそういうのはないわけ?」
「剣道なら見せれると思います」
剣道は小学校からやり続けているから、その辺の学校の人よりは強いはず。
「そうじゃなくてねえ」
「?」
こちらを向いて言う。
「普段から、いいとこ見せてよ」
後ろから、自転車が走ってきた。彼女の手を引いてこっちへ引き寄せた。
いきなり手を引かれた彼女は、こちらをじっと見る。
「…まあ、あんたはそのままでいいのかもね」
彼女はふいと顔を背けて早足で歩き出した。短めのスカートがひらひらとなびいていた。



映画は何事もなく終了し、僕たちも何事もなく見終わった。
怖くて目を背けてハルナさんの方を見ると、彼女が目を瞑っていたりした。
終わった後に「怖かったですか?」と言うと怒られた。なんでだ。
今は映画館を出て、喫茶店に入ったところだ。窓際の席を取って向かい合わせ。
注文をして飲み物がやってきた。彼女が話し始める。
「うーん、前評判ほどでもなかったわね」
「そうですか?」
「そう思わない?」
返事の代わりに僕が頼んだカフェオレをすする。
「CGとか使いすぎじゃないかなあ、迫力に欠けるよね」
と言って彼女も紅茶のカップを取る。僕はカップを置く。
「でも怖がってましたよね」
カップ越しに睨まれた。ごめんなさい。
カタリ、とコップを置く音。
「この後、どうするの?」
「どうしましょう」
喫茶店の時計を見ると4時半過ぎ。夕食には、ちょっと早い。
「…何も考えてないんだ」
「“明日映画見に行こう”って言ったのハルナさんじゃないですか」
「その後どうするかくらい考えてきてよ…」
ちょっと呆れ顔。その顔を見たくなくて、僕は空になったカップに目を落とす。
「…」
「…」
こんな風に二人とも黙ってしまう時が今までにも何回かあった。
こうなるのは大抵ハルナさんが不機嫌になった時なのだが―
「…公園行きましょ」
僕はカップから目をあげた。彼女は頬杖をついて外を眺めている。
「え?」
「さっきの公園よ、公園。」
待ち合わせした公園のことだろうか。
「あそこで何するんです?話すんならここの方がいいと思うんですが、あったかいし。」
「…」
黙って外を見ている。
「…いいの、行こうよ」
彼女は立ちあがってこちらにほほ笑んだ。
顔が赤くなるのを感じた。
「…わかりました」
やっぱり、この人の笑顔は反則だなあ。


カランカランと賑やかな音を出して喫茶店のドアを開け、外に出た。
通りにはさっきと変わらず、様々な人々が往来している。
喫茶店では外していた真っ赤なマフラーをコートの下に巻きながら彼女が言う。
「寒いわねー、やっぱり」
「公園、やめますか?」
僕もマフラーを巻きながら答える。
正直僕は行きたくなかった。行っても何もないだろうし。
すると何も言わず、彼女は歩き出した。やはり公園へ行くつもりらしい。
ちょっと早足で歩く彼女の背中を追う。追いついた。今度は僕の左に彼女がいる。
「雪、降るかな」
「これだけ寒いと、降るんじゃないですかね」
「降ればいいなあ…」
遠くを見るように彼女は言う。
「雪、好きなんですか?」
「見ている分にはね」
「僕は好きですよ、雪。降ったら楽しいじゃないですか」
僕の住んでいた所は雪が結構降るところだった。雪国で育った人は雪を好まない人が多いが、僕は毎年雪が降るのを楽しみにしている一人だった。
「そうね…」
あまり面白くなさそうな顔だ。
「やっぱり、雪合戦ですよねえ。小学校の時とかやりませんでした?」
「やったかなあ、覚えてないけど」
「そうですか…」
僕は視線を戻した。
なんだろう、彼女が不機嫌な気がする。僕、何かまずいことをしたかな?
何か彼女から『話しかけるな』というオーラが出ているような―
「ねえ」
「は、はい?」
彼女が顔をこちらへ向けた。そして、すぐに元に戻る。
「…やっぱり、なんでもない」
その時、彼女の右手がぎゅっと結ばれたことに僕は気付かなかった。



公園につくと、ハルナさんは僕が待ち合わせで座っていたベンチの所へ向かった。
相変わらず枯れ木からは木の葉がひらひらと舞い落ちている。
僕がベンチに腰掛ける。冷えた右手を温めようと、はーっと息を当てる。
寒さは待ち合わせをしていた時よりも厳しくなっている気がした。
待ち合わせの時と今で違うのは、この寒さとこの場にもう彼女がいること。
「ハルナさん?座らないんですか?」
彼女は僕に背中を見せて立ちっぱなしだ。
「僕、何か飲み物でも買ってきましょうか?」
「…いいのよ、すぐに帰るから」
「え?帰るんですか?」
それっきり、返答はない。こちらも向かない。
彼女が答えてくれるまでの間、僕は今日の自分の行いを振り返った。何かまずいことをしなかっただろうか。
待ち合わせして、映画を見て、喫茶店に行って―
そこまで思い出したところで、頭の上に木の葉が乗った。右手でさっと払う。
突然、彼女がこっちを向いた。
「私たち、付き合ってるんだよね?」
「え?」
彼女は僕の目をじっと見る。目線は、逸らさない。
どうやら冗談ではないらしい。とあれば、僕も真面目に答える。
「…そりゃあ、付き合ってますよ」
彼女の目をじっと見つめ返しながら、僕は答えた。
それを聞いた彼女は、少し湿った枯れ葉だらけの地面を見た。
また、彼女は黙った。
視線を僕に戻して、彼女は強い口調で言う。
「じゃあ、なんでずっと私に敬語なの?」
それを聞いて、つうっと冷たい水が背筋を通った気がした。
彼女は続ける。
「今日一緒に歩いてた時、手…繋いでくれなかったよね?」
「…」
「最初は照れてるのかと思った、でもそうじゃないよね?」
「…」
「いつもそう。私が怒ったらあんたは謝るか、黙るだけ」
黙っているしかできない。手は凍えるほど冷たいのに、体の内側から嫌な汗が流れてくる。
『照れていただけだ』とこの場で言うべきなのかもしれない。でも、僕は手を繋ごうなんてこれっぽっちも考え付かなかった。嘘は付きたくない。
ただ座って黙っている間も、彼女は目線を逸らさない。僕は動かせない。
また、謝ってしまうのか。でも、それだと何も変わらない。
彼女が一瞬目を落として、また僕に戻す。
「あんた、私のこと好きなの?私には、わかんない」
この質問には答えなくちゃいけない。そんなこと、あるわけない。
「ハルナさ―」
「私と、別れて」
遅かった。
彼女の口から出たのは、別れの言葉だった。

僕の言葉を聞くことなく、彼女はまた背を向けて歩いてゆく。
待ち合わせの時と同じように、信号が赤から青へ変わる。彼女は手を振らない。僕も、振らない。
まるでベンチの一部分のように、冷たく固まってしまった僕は動けない。
目と意識だけがはっきりして、目は彼女の背中を追いかけた。意識は彼女を追うように僕の体を動かそうとする。
動けない、動かない。彼女の手を握れなかった僕の手も、今はあるのかどうかさえわからない。
待ち合わせの時と今で違うのは、凍てつく寒さとこの場に彼女がもう来ないこと。
枯れ木から、木の葉が落ちてくることはなかった。



おわり



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




まさかの別れオチっていうね

補足すると

・刹那ハルナが付き合ってしばらくした後のお話
・何回かデートしていたが、刹那の態度にハルナは不安、不信を溜めていた
・刹那オワタ

という感じですか。


当初はここまでイメージがあって書いたんですが、
セメに「ハッピーエンドだよな!」って言われたので、この後に復縁イベントを書きました。
が、どうしても自分的に納得いかなかったので、やはり別れる場面で終了。

この後の展開として

A:刹那ハルナに自分の意思を伝える
B:二人とも疎遠になって別々の彼氏彼女ができる

というのを考えています。まあ書かないでしょうが。


ぼかあ刹那ハルナは付き合っていれば、刹那がハルナの尻に敷かれてると思うんですよ
ハルナは好きだけど素直になれなくてそういう態度を取ってて、刹那はいい奴だから従う形になっちゃって・・・
その内にハルナが恋人っぽくない関係に不安になってきて・・・こういう展開になるんじゃないかなーなんて。

まあ私の妄想ですのでなんともいえませんが。



よければ感想などお願いします。文章の指摘なども。
やはり人に見てもらうことこそ進歩だと思いますので・・・
どうかよろしくです。


真夜中


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